« January 2000 | Main | March 2000 »

February 2000

February 27, 2000

スリーピー・ホロウ

公開されていることに気づき「スリーピー・ホロウ」を観る。

2日目と言うこともあってか上々の入り。これは結構話題になっているということなのか?ジョニー・デップの人気か、はたまたクリスティーナ・リッチの人気か、あるいはティム・バートンの新作だからなのか…ってなことを考えつつ端っこの席にすわる。

ネタ割るわけにもいかんで詳しくは書けんが観終わって感じたことは、バートンとしては過去最も一般受け(日本では)しそうだって事だね。なんか「ミッション・インポッシブル」を撮った時のデ・パルマがイメージの中で重なった。やはり美人の女房が出来ると人間落ち着くってことなんスかね。あ、絵面を見るとそうでもねえか(笑)。まあデ・パルマもこの後撮った「スネーク・アイズ」では相変わらず爆発してたように、別にバートンテイストが希薄っちゅうことではないが。希薄どころかかなり濃厚。んで単純に面白い、と。

役者陣はかなりのクセモノぞろいで、私的には久しぶりのクリストファー・ウォーケンに驚かされた。出てるとは知らんかったんで。デップはあいかわらずいい味だしてますな。リッチもまあヒロインらしく撮られてますで(笑)。

February 20, 2000

007BOX

DVDを買ったのと、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」を見たのが相乗効果となって007が自分の中で流行ってしまい、007ボックスを入手した。「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」「ゴールデンアイ」の方でコネリーボンド初期3作の方ではないのは、私は007に関しては一番面白かったと思っているのがいまだに「消されたライセンス」というかなり間違った人(「007」という意味では、違うとは思うがアクション映画としてみれば最高だぜ)なので、余計なお世話である(笑)。
というわけでお目当てはムーア・ボンド最高傑作と名高い「私を…」であったが、3作観たらかなり印象が変わったのだな。特に「ムーンレイカー」は馬鹿ボンドとして悪名高いし、実際ボックスのオマケと思ってたのだが、馬鹿は馬鹿なりにエンターテインメントに徹したボンドとしては「私を…」以上に面白い(ただしロイス・チャイルズは前作のバーバラ・バックには到底及ばないが)。特にアヴァン・タイトルは数ある作品の中でもやはり屈指の出来。
追記:そういえば公開当時宇宙服の下にタキシードという実にボンドテイストがナイスなポスターがありましたなあ…残念ながら劇中にそういうシーンはないんでやんす。

それから「ゴールデンアイ」。公開当時も観ているのだが、何故かあまり自分の中では印象が良くなかった。しかし今回再見したところ、007的にかなりバランスよく出来ているのに驚いてしまった。前言撤回してピアース・ボンドとしては一番にします(我ながらデタラメなことこの上ないな。何の権威も無いのでこれで良いのだ(笑)。明日にはまた変わるかもしれんで)。ただしこれまたイザベラ・スコルプコに全く魅力が無いのが欠点だなあ…その分ファムケ・ヤンセンが強力というか凶悪でスゲエですが。ちなみにジョー・ドン・ベイカーがCIAのエージェント役で出ているのだが、このヒトわずか2作前で悪役で出演しているので、なんか企んでそうに見えて仕方ないっす。

しかしティモシー・ダルトン以降、大掛かりなスタントは別としてもアクションシーンでダルトンもブロスナンも結構体張ってる感じで画面が大変シャープになったのが今見ると良くわかる。ムーアの場合カット割りで結構ロコツにわかりますからなあ。まあ 38年も経てば映画の撮り方も変わるわけで今の基準でどうのこうの言ってもはじまらんけどね。

February 08, 2000

雨あがる

結局こっちも観たのである。見た映画全部書く理由も無いし、この映画についても最初はここに書くつもりはなかったんだが、やはり書くことにする。

この映画、まず冒頭に黒澤 明の写真が映し出されて、献辞がでてしまったりするんだがこれは最後にまわすべき類のものだろうと思う。
確かに黒澤の遺稿とも言うべき脚本を映画化した事は多くの観客が知ってはいると思うが、それでも映画全体としてみれば脚本家でしか無いわけだし、だからこそ純粋な一本の新作映画としてはじめるべきだった。

と、まあ初手からぼやいてしまったんだが、実は結構気に入ったんだよな。黒澤の残した覚書によると「見終って、晴々とした気持ちになる様な作品にすること」とあるらしいのだが、そのねらいは成功しているとおもう。たぶん黒澤が撮ったとしてもこんな風になったんではないかな、と思える出来だ。
物語はまあ、浪人が仕官するのしないのとそれだけで、話はあってないようなもんだといったら言いすぎだが、実際上映時間も短いし小品である。しかしスタッフは流石の黒澤組で、ディティールの凝り方とかはテレビとは一線を隔した映像だ。撮影の美しさも絶品。

剣豪の主役が寺尾 聡と聞いて実は「?」だったのだが、見て納得。実はこの役、言ってしまえば腰の低い三十郎。仮に三船とかだと、どうしたって偉そうに、強そうになってしまいそうで出来ねえんだろうなあって感じなんですな。志村 喬じゃある程度必要な若さが出ないしね。寺尾 聡は大健闘ですわ。
ところで三船と言えば三船の長男、三船 史郎が殿様役で出てくるんだが、これが結構はまっていて愉快。確かに映画でるのは28年ぶりってことで実質的に素人みたいなもんだが、声とかミフネのまんま。良く似てるんだわ。

ケレン味とかはそれほどないし、ゆるい内容だと言えばそれもそうかもしれんが、しかしあえてこの作品は支持したい。そんな気になった。

おっといけねえ、音楽についても書いておこう。黒澤映画ご用達(だった)佐藤 勝が久しぶりの登板で佐藤節を聴かせてくれる。ところが前述の「Q」ではないが、これまた昨年12月に急逝。なンだかねえ。

February 06, 2000

ワールド・イズ・ノット・イナフ

映画を見に行く。「雨あがる」と「007」のどちらかにするつもりであったが、時間的に合ったので「007」にした。

ボンド役がピアース・ブロスナンに変わっての007シリーズ第3作目。
今回はなかなかストーリー重視という面もあって、ボンドガールとしては異例の大物ソフィーさん(役名エレクトラ・キング。略してエレキング…)が出演したってのも納得。一応ダブルヒロイン体制のもう一人デニス・リチャーズのほうは登場がやけに遅いって事も含めてチト半端な感じ。
ロバート・カーライル扮する敵役はドタマん中に銃弾が残っていて、感覚を失ったため痛みを感じることがない凶悪な奴、という設定は魅力的だし不気味なメイクともあいまって迫力満点…を予感させたが、フツーの悪役以上には生かしきれてないのが残念。

シリーズも長く続くと色々あるもんで、長年MI6の発明おじさんとして、ほとんどの作品に出演してきた「Q」ことデズモンド・リューウェリンが後継「R」登場とともに、ついに引退。別れ?のシーンはシリーズを多く知っているほど感慨深い。ちなみに昨年末に急逝されました、合掌。(1914年生まれだけになあ…と思っていたら交通事故だと)

とはいえなんだかんだ言っても「娯楽の殿堂」たる「007」としては文句無く面白い。お約束の毎度ばかばかしい秘密兵器も出てくるし(いまだにこれやってるってのも、他じゃ見れない気もするし継続は力なりだよな)スキーアクションもまたやってるし、ピアース・ボンドとしては過去3作中でも最高作。20世紀最後の「007」として有終の美を飾った…といいたいところだが!一つだけ最悪な事実が待っていたんだよねえ。
実は日本公開版はエンディングテーマがLUNA SEAに差し替えられているんだが、これは明らかに大ハズシ、大失敗、意味不明。(ちなみにオリジナル版は新アレンジのジェームズ・ボンドのテーマらしい。聴きたかった)
LUNA SEAに興味あるとか無いとか、あるいは曲の出来の問題ではなく、有る意味非常に英国的な「007」のラストにいきなりLUNA SEAのまんま日本語の歌声が響くってのは「変」だろう。インターナショナルに主題歌として採用されたんだったらまだしも。映画館を出る前にいきなり現実の日本に引き戻された感じや。
本編の音楽はデヴィッド・アーノルドが主題歌も含めてジョン・バリーテイスト満点で良い仕事してるだけにねえ…最後の最後でコケましたな。

« January 2000 | Main | March 2000 »