« スリーピー・ホロウ | Main | メジャー開幕戦 »

March 04, 2000

Tomorrow Never Die

我がボンドブームはまだまだ続いていたりする。というのも安売りしてたもんで「トゥモロー・ネバー・ダイ」(以下「TND」)を買ってしまったのである。DVDは権利関係が複雑らしく、店頭在庫分のみというケースが多くてたぶんこれもその一つ。

「YELLOW SUBMARINE」なんかも一応廃盤なのは確からしいのだが、権利が移ったあとすぐにでも再発されそうな感じらしいし。

さて、「TND」であるが、公開当時「ゴールデンアイ」(以下GE)より素直に面白いと思った記憶があり、「GE」を再見した記憶も新しい今、どうか。

アヴァンタイトルは魅せるアイデアといった意味では今ひとつ(普通の映画ならクライマックス並みだけど)だが、やはりここ3作ではアクションシーンのケレン味は最高だ。悪役もヴァラエティに富んでいてよろしい。曰くエキセントリックな誇大妄想狂のボス(ジョナサン・プライス好演)。そのめちゃ強いボディガード、さらなるオマケにアブナイ変態野郎もついて大変お得なラインナップだ。世界征服を企むキ○ガイってのがやっぱ「007」には似合うなー。さらに秘密基地に秘密兵器と「バカ」丸出しでかなり007度は高く、やはり楽しめる。

さらに再見して気が付いたのだが、なぜ「GE」を観たときに盛り上がりに欠けるように思ったかが判明した。それは音楽だ。「TND」もデヴィッド・アーノルドが担当しているのだが、ボンドのテーマが目立つのだ。「GE」は、エリック・セラ(リュック・ベッソンご用達)が担当していて、音楽はあまり007らしくないというか、画面に比べ地味である。当時はニュー・ボンドということでそれもアリかと思ったが、アーノルドのノリノリぶりを聴かされた後では、やはり物足りなく感じる。このあたりはミッシェル・ルグランが担当した番外コネリー・ボンド「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)で、本来ならボンドのテーマが鳴りまくるはずのシークェンスで、おなじみのテーマが鳴らないためにフラストレーションを感じたのに近い感覚かもしれない。まあこれに比べりゃテーマが鳴るだけマシだが。

本作をリアリティ皆無の駄作と評する向きもあるが、映画でしか007を知らないでしかも気がついた時にはロータス・エスプリがボンド・カーだった世代にしてみれば、007にはそもそもそれほどマジメなものを期待してないんだよね。マジならマジで良し、バカならバカで良しと、色々なタイプの映画を同じ看板で作れるなかなか懐の深いシリーズではあるのだ。
というか、007と言うのは結構特殊なポジションを獲得したシリーズなので、他なら許されないことをやってもアリというか、他ではやれないことを敢えてやらねばならないというか、観る側もツッコミどころが007モードになってしまうという。映画的と007的とダブルスタンダードになるんだな。

というわけでうやむやのうちにピアース・ボンド3本見比べ企画になってしまった。まとめると「GE」より「TND」が面白く「TND」より「ワールド…」が面白い、そんで「ワールド…」より「GE」が面白い、と。アレ?

次はコネリー再見計画だ!(嘘)

« スリーピー・ホロウ | Main | メジャー開幕戦 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

« スリーピー・ホロウ | Main | メジャー開幕戦 »