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June 2000

June 26, 2000

選挙

めずらしく時事ネタ。明日は久しぶりの国政選挙である。
自国の政治に満足することなど実際問題としてありえない(全国民が満足してたらそれはそれでコワイ話ではある)のだが、それでも選挙権を放棄する気にはやはりなれないモンである。

何も変わらんから行かないというのも勝手だが、もし他人に譲渡できるとしたら譲渡してしまうぐらいの根性を持って行かないで頂きたいものだとか思ったりして…
え?ロハじゃヤだけど金銭譲渡ならするってか?それはそれで立派と言えなくも無いねぇ…アタシャそこまで勇気は無いよ。白紙のほうがまだマシだもん。

ワタクシ新聞とってないせいか世間の動向がイマイチつかめないので、どんな結果になるのか興味深いのよね。

…でまあ、日が変わって結果をみると意外とも意外でないとも言えるが、やっぱり小選挙区制中心てのは死に票が多いばかりでダイナミックさに欠ける点が実につまらんと思うわけだな。確かにこの制度の下では変わるものも変わらんという気はする。面白くない事は人間しないものね。

June 21, 2000

続・子連れ狼(富三郎版)

でまあ結局シリーズ前半に続き後半も全部見てしまったのね(笑)。
「親の心子の心」…シリーズ4作目にして監督が斎藤武市に交代し、どうなるのかと思っていたらあいかわらず冒頭から良く血飛沫が飛んでいる(…)。しかしここにきて初めて大五郎にスポットがあたった。そういった面もあってか、前3作に比べるとなかなかドラマ部分も充実している。見所テンコモリなサービスぶりは相変わらずだ。

さらに大クライマックスのシチュエーションは前作と良く似ているにもかかわらず、今回は拝一刀最大のぴーんち!である。後の映画を見るとなんか自己修復機能付きのターミネーターじみてきているが。

配役も林与一、山村聡という「必殺仕掛人」コンビに加え、またまた登場の岸田森、声はやっぱりコロンボのまんまの小池朝雄となかなか楽しい面子。宿敵の柳生烈堂は1作目で怪演した伊藤雄之助から交代してる。なんか若返ってパワフルになっとるが。ちなみに柳生烈堂って実在の人物なんだってねえ。コレ絶対倒されないってことぢゃん(笑)。
にしても柳生新陰流の使い手たる林与一が大五郎の棒切れの構えを見て「水鴎流斬馬刀?!」と看破するシーンはいくらなんでもと爆笑してしまう。

でもってケーブル(つーかCS)の番組表を見てたら、「子連れ狼」の次に「柳生新陰流」を放送するとするというなかなかナイスな構成だ。しかも「柳生新陰流」の主演はヨロキンなんだぜ!両方の剣の使い手とはヨロキン、流石だなあ。

「冥府魔道」…再び監督が三隅研次になった1973年の5作目。

前4作に比較して妙に地味になった。前作までの景気良さが後退し、似たようなシーケンスでもパワーダウンを感じる。話の苦さは良いけどね。
客観視すると映画としてのまとまりは良くなっているのだが、既にそういうものをこのシリーズに期待していない自分がいるのであった(笑)。しかし一年で子供はすぐ成長するなあ、大五郎はだいぶ育ってます。

「地獄へ行くぞ!大五郎」…1974年の最終作。

またまた監督交代。今回は大魔神シリーズの特技監督やってたらしい黒田義之。ついでに音楽も交代してテーマ曲が完全に変わった。
見所はなんと言っても、例によって柳生、黒鍬の連合群が襲い掛かるクライマックス。007も顔負けな危険なスタント続出、さらにマシンガン、ロケット弾が飛び交うスキーアクションだ!(やや誇張してますが念のため、一応時代劇です)このアイデアはなかなか凄い。前作の低調を盛り返すサーヴィスぶり。

土蜘蛛3人衆(前作も別の役で出てた蓮司ほか2名)の不気味を通り越して笑いに転化してしまうキャラクターもなんだかなー。この人たち普段は?土の中を掘って移動します。(直接描かれない、彼らの襲撃シーンはほとんどホラー映画のノリですな)最後は雪山におびき出され?雪の中を移動してみますが「凍える…」とか泣き言を言って出てくる辺り阿呆ですな。

ちなみに一刀は無敵モード。剣も凄いが口車もたいしたものだ(笑)。

今同じ事やってもダメなんだが。70年代の無茶苦茶さってのは今見ると理屈を吹き飛ばすパワーがあるなあ。

June 14, 2000

邦画2題

「クロスファイア」

ネタはバラしてないつもりだが…

人気作家宮部みゆきの小説を初の映画化。原作は新書で上下巻、さらに序章となる中編「燔祭」が存在するので大変長い話である。が、その一方でかなり地味な話でもあり、あまり映画化に向くタイプの話では無いような気がしていたので、金子修介がどう料理するのか興味深かった。

映画化と言う意味ではなかなか上手く原作を消化し、再構築している。削ってもよいところは削り、原作のエッセンスを失うことなく映像化にあたっての見せ場をどう用意するか、などかなり計算した痕跡がある。元々原作には多少の不満が無いでもない部分があるので、その意味ではいささか難点が無いでもないのだが、この時間できっちりまとめられては宮部みゆきも形無しだなあ。(とはいえ読んでいるからこそ理解できる点もあるのだろうが)

主役の矢田亜希子は主役を張るにしては地味なイメージだが、実はそこが役柄には合っている。(実に金子修介らしいキャスティング)
事件を追う女刑事に桃井かおりが扮していて、実はちょっと違う感じがしていたのだが予想を裏切るハマリぶりは見事。全般にキャスティングは上手かった。

大ヒットするタイプの作品ではない(是非見よう!という程では無いところがね…)し、表現が今ひとつとか、逆にやり過ぎのところもあるが、結果的に物まねって事で無く和製デッド・ゾーンといった風情。

また小説がもともとそういう話ではあるので、タイミングなどは狙ったわけでもなかろうに(狙えるはずも無いが)少年犯罪がキーワードの一つでもあり、時事ネタと繋がりを持ってしまった点は我が国の娯楽映画では珍しいかも。

ちなみに主人公の武器は炎。金子修介はよほど炎に縁があるらしい。
再びコンビを組んだ叙情的な大谷幸の音楽も邦画って感じ(これは誉めてるのよ)で○。

「千里眼」

今年はやけに邦画を多く見ている気がする。何はともあれエンターテインメント系が充実してきている傾向にあるのは良い事だ。

松岡圭祐の小説を映画化。こちらは未読だが、脚本も原作者が手がけている点が上と違うところ。大風呂敷な上、枝葉はハチャメチャだが話だけは派手である、というか派手なだけ。ワタクシ的には水野美紀が主演と言うことでなければそもそも見てない(爆)とはいえ、本当に原作もこんな適当な話なのか?原作者による脚本は良い場合もあれば、悪い場合もあるだろうが、たぶん後者になったんじゃないかね。
悪の秘密結社と戦う話であるが、だから東映なのかと妙な納得をしてしまう。そう思うと肝心の絵がいささかショボイのがさみしいところなのもまた納得したりして(嘘)。

一番の見所は流れからは浮いている格闘シーン。以前よりアクションをやりたいと少林寺拳法が特技という当人が言っていただけの事はあるし、実際驚いた。キャリー=アン・モスを当然のごとく凌駕する廻し蹴りは見事である。立ち姿にしても腰の入り方が違う。ここだけで銭払った価値はあった(俺だけだったりして(笑))。しかしこれだけ体を使った表現ができる逸材を生かせる舞台が我が国にはあまりなさそうなのが実に惜しい。往年の志穂美悦子(俺も古いな)以上の活躍であった。ただF15のパイロットという設定ながら、予算の関係か飛行シーンが無いのは残念だ。

こっちを見たらなんだか「クロスファイア」は物凄く良く出来ているような気がしてきた。

June 09, 2000

M2M

「ミッション・トゥ・マーズ」見る。
何でも略す昨今こいつはM2Mというらしい。なんて事はともかく公開までは待望だったブライアン・デ・パルマの新作である。実はあまりにも評判が悪いので見に行くのをやめようかとも思ったのだが…レイトショーなら安いから良いかと気をとりなおして見たのである。

でまあ、何だ。事前に思っていたよりは満足できたですよ。満足は出来ても面白くは無いっつーところだな…って、いつものデ・パルマ映画ぢゃん(?)。

相変わらずの無意味なまでの映像テクニックは健在だったもんね。無重力空間という材料を得て、もはや考えるのが追いつかない縦横無尽のカメラワークは期待以上だった。それが話の盛り上がりにつながらないのもいつもの事だが、舞台が馴染みの無い世界なので、それ故余計に観客に訴えないような気もする。

色んな過去の映画から少しずつ引用して、やっつけで繋ぎ合わせたようなお話は、さすがにちょいといただけないが。しかも一つ一つのエピソードの連携に必然性が無く(なきゃいけないってもんでもないけど)、てんでバラバラなので映画の焦点がさだまらず、どこに話をもっていきたいのか良くわからんうちにジ・エンド。色んな要素を詰め込んだあげく失敗するというアリガチな結果になりましたな。

デ・パルマにはやはりピリ辛な映画の方が似合うぞ。

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