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December 31, 2002

マイノリティリポート

誤解の無いように書いておきますが、私はスピルバーグと言う映画監督を非常に高く評価しております。確かに駄作もあるが、当たり外れがあるのは当たり前。ちなみに最高傑作は掛け値なしで「ジョーズ」ね。

何はともあれ若手だった頃ならいざしらず(盟友ルーカスの隠遁ぶりと比較するまでも無く)、多くの巨匠が映画を撮らなくなったり撮れなくなったりする中、毎年のように新作を撮りつづける映画バカぶりには素直に敬服する次第。
それに基本的な上手さはあるしねえ。

しかしその上手さが時にジャマだったりするので観客というのは勝手なものである。

とまあ長い前振りですが「マイノリティリポート」見る。
予告編見てる程度なら大丈夫な感じで。

前作「A.I.」は未見の為なんとも言えないが、素材がスピルバーグ向きで無いという予感的中。

素材の要求しているクールさとミスマッチなのだな。スピルバーグ自身はクールさを出そうとしているんだけど、クールの申し子のようなキューブリックとかクローネンバーグには到底敵わんな。天の視点になりきれないというか。
そこは音楽も同じ。こういうのは暑苦しいウィリアムス節よりはゴールドスミスの方が得意だろうなあ。

顕著なのが、見せ場の一つである主人公の逃走シーケンス。 ここでは如何にもスピルバーグらしい活劇が展開するわけだが、実は映画全体からすると不要と言っても良いバランスの悪さ。手馴れた感があるだけに余計に浮く。ここばっさり削って2時間にしてほしいぐらい。
ちなみにこの手の映画にはありがちな展開ですが、いくら濡れ衣?と言っても巻き添えの死者が出ないのが不思議な派手なアクションは主人公の正当性=感情移入を妨げるように思うのだがどうなんスかね(もちろんお約束でそう言う事は無い事になってるのだろうが)。ましてや素材がシリアスを要求しているだけに、インディ・ジョーンズ的ノリでは駄目だと思うのだが。

ディック原作だと「トータル・リコール」というのがありましたが、あそこまで突き抜けると良くも悪くも凄いんですが、バーホーベンのように弾けられるハズも無し(笑)。

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