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April 08, 2005

Dead Zone

妙に印象に残ったシリーズ?としてこれまた20年ぶりにDVDにて。
83年の作品だが、日本公開は85年に映画祭限定と87年の単館のみ。小生は映画祭に出かけた口だ。
あまりにも個性的な一連のDavid Cronenberg作品の中ではほとんど唯一と言って良い程に「フツー」なので比較的誰にでも勧められる。
逆にこれで気に入ったからと言ってじゃあ他の作品はというと勧められるモンが無いっちゅー話で。ギリでScannersかThe Flyだもんなあ。
その為もあってこれをCronenbergの代表作というのは憚られる。フィルモグラフィとしては傍流でしかないのでねえ。大工の星男みたいなもんですな。製作が大作主義のDino De Laurentiisにしては内容が地味だったりする点でも傍流。

ただしそうは言っても一本の映画としてみれば十分に佳作なのもまた確か。Cronenberg本来?の演出力が判りやすい形で堪能できる、全てのエピソードに意味があり全く無駄の無い103分。偶然だが「ある日どこかで」も103分。長過ぎず短過ぎずで個人的にはこのぐらいの尺が一番好み。
主人公は良い役者なんだけどいまいちその個性に応じた役が生かされない感の強いChristopher Walkenがここではまさにはまり役。平凡な男の悲惨な人生まっしぐらぶりが実に泣ける。Cronenberg作品の主人公はだいたいこういう痩せぎすの神経症的雰囲気の人が多いです。まんま監督自信の投影でしょうな。
陰鬱だが印象的な音楽は何故かいつもコンビのHoward Shoreではなく今作ではMichael Kamen。小生それほど評価してる人ではないけれど本作はもしかして最高傑作。つーてもこちらによるとメインのモチーフはシベリウスまんま(つまりパクりか?)だとか。今度聴いてみようかね。

次の妙に印象に残ったシリーズでは今作からヒロインのBrooke AdamsつながりでSF/ボディスナッチャーあたりをまた見てみたいかも。

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