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August 2008

August 30, 2008

バーニング

...といいますと、何なんでしょうかね。普通の人?だと頭に浮かぶのは芸能プロダクションなんでしょうか。
しかし、ここで意味するのは1981年の映画でして、いわゆる「13金」系の一本。毎度おなじみ東宝東和の無茶宣伝では全米27州?で上映禁止!とか(単に公開予定がなかっただけなのが真相らしい)とか登場する殺人鬼に「バンボロ」なる日本オリジナルの勝手命名したりとかまあ良い時代でしたな(笑)。
当時も今もこの手の映画を趣味とした事は無いのだが、二番館上映のため「007 For Your Eyes Only」との併映だったので仕方なく見たのである。
んな訳でインパクトだけはあったけど。
なにしろ問題のバンボロさんですけど物語上ではそもそも彼は被害者なんですな。キャンプ場の管理人だった彼が悪ガキのいたずらによって哀れ全身火傷で病院行きになってしまうところが始まりだもの。数年後醜悪な姿となった彼はキャンプ場に舞い戻り植木バサミだったかを振り回す恐怖の殺人鬼として暴れ回る事になるのだが、なんと現在の管理人がかつて彼を火だるまにした悪ガキの一人な訳でここだけを抽出すれば一応復習譚なんだな。
しかし奮闘空しく?バンボロさんは返り討ちになってしまい、哀れ頭に刃物をぶち込まれたあげくにまたまた火あぶりとなってついに昇天しまうのであります。
これはまあ悲惨だが仕方ないとして、酷いのは元悪ガキの管理人がこの顛末を都市伝説として、キャンプ場でネタにしているというラストに、観客は「ひっでぇ話だなぁ」と嘆息するしかなかったんです(笑)。って普通にネタばらしてますけどいいよね?

で、なんで今更こんな映画の話を唐突に持ち出すかと言えば、最近たまたまはいった近所の中古CD屋が閉店セールやってまして、そこでこの映画のサントラCDを入手したんですよ。実はこの映画の音楽はYESのキーボーディストでもあったRick Wakemanが担当してまして彼の膨大なソロ群の中でも割と評価高い部類なのね。公開当時はRock聴きではなかった小生だけどサントラ聴きだったので名前はなんとなく当時から知っていて、そんな有名な人がなんでこんな映画の担当するんかねーみたいには思ってたのな。
ちなみにかのKeith EmersonもB級ホラーのサントラを担当してたりするんで割とそういう傾向は当時あったのかも。
で、そのCDだが純粋なサントラ盤とは一寸趣が異なり、前半はThe Wakeman Variationsと銘打っての提供曲をモチーフとした純然たるソロである。後半はThe Music From The Filmとして所謂サントラが収録(前述の都市伝説語ってる極悪なくだりと思しきナレーションも(笑))。あまりWakeman風でないポップ調の曲とかブルーグラス調の曲もあって「Wakeman意外と器用だなー」とか感心してたら、これはさすがに他人の提供曲らしい。
で肝心の楽曲だが、一昔前のこの手の映画に割とあったちょっと哀愁漂う感じってんですかね、Wakemanの手癖満載なんだがアレンジなんかはなんかGoblinっぽい感じもありで面白かったです。十分に良作。

August 19, 2008

腹痛

いつものように夕飯なある日の事。
娘が食べようとしないので(これも結構日常茶飯事なのだが)「食べなよー」と父母が即すと、娘が一言「おなか痛いの」
だいたいにおいて外からわからない類いの不調とは無縁で今日まで来たので、ちょっとびっくりしてしまいました。とりあえずこれなら大丈夫だろうとビオフェルミン(ただしかなり古い)を砕いて与えようとしたのだが、薬と聞いて拒否る娘。
おなか痛いの直るんだから、と諭してようやく服用する娘。
しばらくすると「もっとお薬ー」的な反応。「そういう物ぢゃないから」と言いながら自らの子供の頃にお菓子代わりにビオフェルミンをボリボリしていた事実を反芻する父であった。

一晩寝たらすっかり回復したようでとりあえず安心したのであった。

August 09, 2008

地球爆破作戦

タイトルはほとんど内容を表していない、知る人ぞ知る渋い1970年のSF映画がついにDVD化されたのを知り早速購入。
数十年(!!)を経ての再鑑賞となった。

内容は米ソ冷戦時代に互いが構築した軍事用巨大コンピュータが互いに結託して人類を支配するという、今や使い尽くされたプロットだが淡々としたタッチの演出ががなかなかアダルトなテイストで魅せるのであります。
ちなみに淡々とせずドンドコでやるとターミネーターになる訳だが。まあプロットだけならその元祖というか先祖みたいな映画ですな。
そもそも小学生の時分に、昼間だったような気がするがテレビ放送されたのをたまたま見たのがずーっと印象に残っていたという個人的にもほぼ幻の作品。まあ小学生にしてみれば最後に人類サイドが敗北して終わる(書いちゃったけどまあいいか)というのは結構衝撃的だったのかねえ。

米側コンピュータであるコロッサスの稼働と同時にソ連側のそれであるガーディアンの存在が明らかになり、1+1=2みたいな数式から、段々に複雑な数式を使ってコミュニケートをするというディティールなどは覚えていたまんまだけど今見てもヴィジュアル的に面白いなぁと。
なんだかんだ言っておおむね覚えていた通りでありまして、懐かしい思いというだけでなく面白かったです。
今回のDVD化はその当時のTV音声も収録の快挙で故山田康雄による吹き替えも楽しめるという寸法だ。
おかげでTVじゃ最初から機械声でしゃべっているコロッサスだが、元の映画じゃモニターの字幕だけで実際に話しだすのは後半になってからという事実判明。
テレビ用の処置としては仕方ない感じですかね。

後はやっぱりもう一度見てみたいシリーズでは「北国の帝王」をよろしくだなあ。これもついに海外では出た事だしよー。

August 01, 2008

利権と権利は書き間違えると何だな。

書店でたまたま目にした荒川顕一著「地デジにしたいなんて誰が言った!?」読む。
所謂地デジ政策に絡む問題や利権構造とでも言うべきものを簡潔にまとめたもので、何度も書くけどウンザリ。
ここに書かれていない問題点としては、仕様上リアルタイム性がオミットされるぐらいか。
最近連続した2度の大地震でえぐり出されたが、リアルタイムで放送出来ないという事は地震速報が事実上機能しないとも言えそうだ。
世界有数の地震国であるこの国において数秒の差が致命傷になりかねない地震に対し、地デジ化によって一次情報として期待するところ大だったテレビはその役目を(速報そのものの、そもそもの実際的有効性はさておいて)いまいち果たせない事になりかねんか?
この一点だけをもってしても関係各省庁の政策立案能力についての想像力の欠如と言うか、危機管理能力の低さと言うか色々な意味での駄目っぷりというのはなかなかのものである。

それはさておくと野次馬的興味としては来るべきアナログ停波のその日(の混乱)が楽しみではあるのだが。

個人的には既にネットとテレビとどっちをとるかと言われれば圧倒的にネットなんで、ソフトウェアとしてのテレビはもうどうでも良いです。
世代的にドンピシャでテレビッ子なんぞと言われてきた訳だし、実際そうだけど(最初のビデオ世代でもあるかも)、その世代にしてこう言わざるを得ないのが今の我が国のテレビ界なのだよ。
欧米だと集団訴訟もしばしばおこるが日本の場合サイレントマジョリティとして不便なものは単に使わなくなるだけなので、テレビもこのままだと壮大な無駄金を使ったあげく緩やかな死を迎えるのかもしれないですなあ。

ま、それもまた愉快か。

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