« 一郎と検察 | Main | 石 »

May 30, 2009

STAR TREK

同題を冠する劇場版としては11作目。しかし今回は英語版タイトルロゴからもわかるように所謂1st TVシリーズをベースにした最近流行のプリクエルでの再映像化である。
さらに言えば「リ・イマジネーション」ちゅーことでまんまじゃないよ、みたいな。
STAR TREKというと過去10作も劇場版がある訳だから、それなりの人気シリーズではあるのだが、こと日本ではあたらないというのがもっぱらの定説。
小生はと言えばテレビシリーズを全話見たとかいうほどでもないし、特に新シリーズ以降はほぼ見てないけれども劇場版はずーっとつきあってるような感じ。深いファンではないけれども、それなりに基礎知識はあるってところでして。
で、今作はというとアメリカでは予告編段階から結構盛り上がりをみせていたようで、本編公開後もなかなかの評判。
なわけで公開初日のレイトショーいってきましたよ。

今作が日本であたるかどうかはわからないけれども、今まではやっぱりTVシリーズの映画化という事で配役も当然TVオリジナルというところが一つには日本での敷居をあげてしまってたんではないかと思う点はあった(結果的にやたらと平均年齢の高い絵面にならざるを得ず、例えばシリーズに関心のない若い層を一見さんで取り込むのは不利かと)。
今回は当然の事ながらキャスト一新なので、固定客も一見さんもある程度同じスタートラインに立たせる事はできたかと。それでいて固定客への小ネタ提供もおこたらず知っていればさらにおいしく頂けますと。

以下ネタばれせずに書くのが困難なので、













しかもここが製作陣のウマい(ズルい)ところで、オリジナルシリーズのMr. スポックことレナード・ニモイを「そのまま」オリジナルシリーズのキャラクターとしてキャスティングすることで、旧シリーズからの観客にも仁義を通しちゃうのね。(まあ老境のオリジナルスポックの後日談としてはかなり過酷な運命なんですが)

で、その「リ・イマジネーション」だが、実は今回ある意味旧シリーズをなかった事にしてのリスタート作でもありまして、これにかなり驚かされる。
ちなみにそんな事情を知らなくても全く問題ないのは言うまでもない。
そこそこ詳しい人だと冒頭でカークの父ちゃんが死んでまうところで気がつく仕掛けなんですが、小生カークのプロファイル知らなかった(忘れてた?)のでこの時点では気がつかずスルー。
そのまま劇が進んでチェコフが出てきたところで「チェコフはオリジナルシリーズだと第2シーズンからの登場なんだけど、それはそれなんかねー」とか思ってたらさらに劇が進むと驚愕の展開。
まさかのヴァルカン星崩壊!しかもスポックの母ちゃん(なンとウィノナ・ライダー)死亡!
ヴァルカン星崩壊はともかく(ともかくか?)「スポックの母ちゃんはオリジナルTVシリーズにも登場するはずだが...?」となったあたりで「こりゃいきなりタイムトラベルネタにするのかねぇ」なんて具合に思っていたらば、オリジナルスポック登場みたいな展開で、結局ヴァルカンは崩壊したままだし、勿論スポックの母ちゃんも生き返る事無く。
つまりSF的にはシリーズお得意のタイムトラベルネタにパラレルワールドを絡める事で、もう一つのエピソード0でありながら、なんとなく正史とも薄〜く関連づけるという離れ業。
この先このキャスト、スタッフによる続編が進められたとしても、それはそれ、これはこれ的スタンスなんだよね。オリジナルシリーズの世界はちゃんとあるんですよ〜的エクスキューズ。まさにSFならではの解決法ともいえるか。

音楽は監督がJ.J. Abramsという事でMichael Giacchinoが登板。Mission Impossible 3、Cloverfieldなどで個人的には注目株。
今作は1st TVシリーズの再構築という事で劇中は基本Giacchino作のテーマで押し、エンドタイトルで初めてAlexander Courageのテーマという007みたいな作り。Giacchinoのテーマはやや重いフレーズでCourageやGoldsmithのテーマと比較するとちょっと弱い印象。重くても良いけどもう少しフレーズに魅力が欲しかったかね。

« 一郎と検察 | Main | 石 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

« 一郎と検察 | Main | 石 »