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March 28, 2010

ハート・ロッカー+α

で、ハート・ロッカーだが十分面白くはあったんだけど、前評判高すぎて期待値高すぎたってのが実情。

ドキュメンタリー風の絵面と合わせて、そこがまたリアルな雰囲気を醸し出してはいるんだけども、ぽつぽつとした断片的エピソードの積み重ねにすぎる部分がありって感じか。個々のエピソードはそれぞれ良く出来てはいるのだが、TVシリーズの再編集みたいに思えなくもない。
制作者は思想の類いは込めてないとの事だが、それが本当だとしても題材が題材だけに見る方はそれで済ませないというか、勝手な推測をせざるを得ないというか。今現在であえてイラクを舞台にした以上、そこには何かあると思うでしょ。
確かに形式的には戦争アクションの体であるし、主人公はあくまでアメリカ人兵士であるので心情を吐露する台詞はあっても、それがいわゆる「公平な視点」からのモノにはなっていないし、なり得ない。
ただ構成として非常に面白いと思ったのが、













ラストミッションのエピソードで、それまで劇中では成功してきた爆弾処理に主人公は失敗するんですよ。しかも一番衝撃的な形で。ラストミッションがあえて失敗エピソードというあたりに皮肉めいたものを感じないではいられませんな。
ちなみに失敗する事で画面は派手になりますけど。なんせ爆発するからね。
そして、主人公は一旦駐留任期を終え、母国でのありきたりな生活にもどるんですが、そのほんのわずかの描写の後、おそらくは自ら望んで生死の綱渡りの日々に戻ってしまう。
完全にイカレちゃってます。
見ようによってはヒロイックだが、見ようによってはトラビス予備軍です。

戦争映画ってのは最近のリアル志向の傾向の中では、制作側がタカ派姿勢で作ったからと言って戦意高揚につながるかっつーとそうでもないし、その反対で挑んでもまたしかり。結局見る側のリテラシーによるんだわ。

ちなみに元夫婦対決で話題となったアカデミー賞ですが、その元旦那の「アバター」も見たけどね。もちろん3Dで。
てゆーか3Dで見ないと価値無いっしょ。
キャメロンって凄く俗っぽい意味で、作家だなーと思いました。流行作家としては凄いと思う。趣味としては必ずしも好みではないんだけど。
そんな感じ。

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