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July 05, 2010

踊る3










まあなんだよね。前作からずいぶんと経って何故今Part3?。みたいな今さら感が多少漂うのは否めない。
でもまあTVシリーズからずっとつきあってるんで、仕方がないかなっと。

先に結論から言ってしまうと、とにもかくにも脚本が詰め込み過ぎで未整理過ぎ、Movie2でも思ったけど登場人物の行動原理が腑に落ちない点が多過ぎなのな。ちゃんと推敲してんのかね。Movie2の真矢みきも相当にお粗末というかかわいそうなくらいな人物像だったけど、Movie3の小木茂光もまた酷い。この人ワキとはいえシリーズ出演長いのに今回が(もともと敵役的位置づけとはいえ)一番酷い扱いかもな。それに柳葉敏郎もあの状況下で悩む方向性がなんだか変でしょ。現場、現場言ってりゃらしくなるって客なめてんのか?だってまさにその現場の人間が何十人と生命の危機に瀕してるんだぜ?打てる手はすべて打つべきでしょ?その権限をまかされたんだし。あげく小栗提案の無茶な射殺命令に屈するって何が何だか。
一方織田裕二もその柳葉のせっかくのご指名を聞くでもなく、無駄な壁たたきに終止って狂ってんのか?アレを感動的でしょって見せられても、正直無理です。

クライマックス?も酷くて、時間が無いのにわざわざ時間をかけてもたもた行動する主人公とその周辺。ああいうときは必死かつ冷静に行動してなおかつ時間が無いとなるのがセオリーだと思うのだが。明らかに爆発の危機が明白なのに一般市民の避難もさせない警察とかどうしてこのドラマはここまで酷いものになってしまったのでしょうか?織田が理解出来ない風な事言ってた小栗が爆風に飛ばされるとか、見てるこっちにゃどっちも理解できんよ。
そもそも警察組織とかはリアル風に描写し、その上で駄法螺を吹いてみせるというのがエポックメイキングだったはずなのにね。

シリーズに久しぶり登板の内田有紀も、何があるでもなく普通に使われていて勿体ないっつーか、内田有紀出すなら筧利夫との絡みを見たい訳じゃないですか。今回そもそも筧は出てないけどさ。まあこれいじってたら他の新キャラもいるんで無理でしょうが。やっぱりTVシリーズ1クール分ぐらいのネタをってのが根本的に無茶なのよ。
新キャラ一人一人掘り下げるとかTVシリーズならできるけど、2時間の映画じゃねぇ。ただでさえキャラが多いのに新キャラまで複数しかも訳ありげに出すこたーないでしょうよ。そういうのはスパッと切り捨てるべきところを勿体ないから全部入れちゃえ見たいな逆に貧乏臭いっすよ。

大人の事情で水野美紀が出てないのもTVシリーズファンには相当にマイナスですねー。
水野美紀と言えばユースケですが、ここは相当にいい加減感がただよってまして、本来は真下とユースケって異なるキャラクターのはずなのに、このMovie3では完全にユースケそのものと同一線上になってまして、他局だけどほぼノリがぷっすま。キャラ設定がおかしな事になってしまってます。

んなわけで消化不良だったり、何がしたいのか使い方が旨くないネタとかほんとに素人かと。とにかく冒頭の「捜査会議」からして全然笑えないしさ、ちょっとヤバくねーか今回もみたいな不安な滑り出しで乗れなかったなぁ。あまりにも意味不明なギャグ(スカンクのくだりあたり)とかは派生作品とのリンクなのかもしれないが、他にやる事があると思われる。

見た直後は2よりマシかなぐらいに思ったんだけど、時間が経ってきたらこりゃ相当に酷いぞと思えてきた。
死ぬはずもない病気ネタの引っ張り方も駄目なら、その後の使い方も駄目。何をしたいんですかね。ギャグですか?しりあすですか?
病死(もしくはその確定)なんて3日たらずの出来事の映画の中であるはずも無く、最初のネタふりの時点から誰も信じてない訳じゃん。にもかかわらず劇中でのその確定までをまず無駄に引っ張る馬鹿馬鹿しさ。ここでまずイラっとさせられるが、あげく予定調和の誤診でしたも早々にネタを割ってしまい、観客にネタ割ってしまったもんだから、深津絵里の見せ場的シーケンスも泣きを狙ってるのかギャグなのか全く分からずなんだか見ていていたたまれなくなる恥ずかしさ。ほんとに見てて困りました。
あえて比較するとMovie1の”殉職”シーンてのはさ、まず劇中の事実として織田が刺されたってのがある訳よ。だから劇中人物にとってはとんでもない事態だし、見てる方もまさか死ぬわきゃねーよなと思いながらも、今までの刑事ドラマのセオリーなどが背景にあってサスペンスが生まれて、結果爆笑という一種の感動が生まれた訳だ。
ところが今回の病気ネタって映画を邪魔してるだけで何処にも何にもフックが無いんだよね。

繰り返しになるがTVシリーズは「踊る」以前、以後を作り上げたエポックメイキングなドラマだったのは事実。映画から帰ってきたらTVでパブついでに過去のスペシャルも放送してたけど、やっぱりTV用パッケージとしては面白かったよ。映画も1作目はあまり盛り込む必要もなく(過剰な気負いも無く?)割ときっちり出来てたのが、2作目以降はねえ。んー。
ほんとにねえ、作り手の資質がTVサイズとしては抜群なのに映画サイズとなるとテンで駄目って面白いよねえ。

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