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December 04, 2010

Rolling Thunder

1977年製アクション映画が初DVD化。
主演はたぶんこれしかないウィリアム・ディヴェイン、助演に若き日のトミー・リー・ジョーンズ。
実は初見なのだが、なんで予約してまで買ったのか、といえばまずは主題歌に限る。
公開当時にエアチェックしたDenny Brooks歌唱による名曲San Antone(邦題:わが町サンアントニオ)はもう何度聴いた事か。
伝え聞くあらすじとこの主題歌、そして脚本がタクシードライバーのポール・シュレイダーとなれば、いやがおうにも妄想がたくましくなるのは否めない。

永くDVD化されてこなかったこともあり、カルト化の様相すら呈してきた本作だが、そうはいってもそんなでも無いんじゃないかなーみたいな予感もありつつ鑑賞。

ま、古い映画だし何度もTVでやってるらしいので(小生が気がつかなかっただけ?)以下ネタばれとか全開ですけど。

んー。
悪くはないっすよ。テイストは好き。でもまあB級だよね。
どうにも腑に落ちない点が色々。
そもそも襲撃に対し無抵抗すぎだろとか。復讐行では複数相手でもそこそこ強いんで、全く無抵抗な理由がわからん。
決定的なのは一応息子への執着をみせるシーンは用意されて入るけれど、その息子が殺されるシーンですら無表情なので、何で復讐に走るのかが不明瞭なのな。
終止無表情な主人公が息子が(正確には妻子だが)殺されるその時だけは感情を爆発させるような演出がされていれば内に潜めた復讐心みたいなのが
まだわかりやすいんだけど。
実際のところ巷に言われるように特別に復讐が行動原理では無いようにしか見えない、というか実際何も考えてないようにしか見えないんだよなー。
そこが良いともいえるンだけどネ。

あとヒロイン?をなかば強引に復讐行に連れ出す意味もよくわからないし、最後の襲撃戦で主人公は面が割れてるからみたいな理由でジョーンズを
先行させたりしてるんですが、その後の展開からするとどうでも良かったんじゃね?見たいな適当さとかねー。
あとディヴェイン不在時に奥さんと懇ろになってしまった警官がディヴェインを追跡する一連のエピソードもなんか変じゃね。
そもそもあの警官は劇中では当初ディヴェインと対比する存在で、エクストリームではない一般人、もしかしたら警官だけど銃も撃った事無いかもぐらいなスタンスのキャラクターとして描かれていたのに、なんだか唐突に追跡行&銃撃戦を始めちゃうっていうね。中盤に見せ場が無いから入れてみましたって感じかねー。

まあシュレイダーのシナリオは相当リライトされているようなので、その過程で色々つじつまに不具合が生じた可能性はあるが、映画は基本完成品をもって全てなので、製作過程は観客にはどうでも良い話。

なんやかんや言っても、それまで生きる屍といった体だったジョーンズが、奴らを見つけたなんつって上官ディヴェインから一言聞いただけで、武器を用意しますと即座に答えて一瞬満面の笑み浮かべるというくだりは最高だよね。
ちなみに強盗傷害&殺人に来る連中ですが、目的がたった$2500程度、当時200円ぐらいのレートとしてわずか50万程度をわざわざ個人宅に大勢で来るというご苦労ぶり。
命の安さが空しいですなぁ。

まあ70年代にはよくあった何か色々変なんだけど、妙に引っかかるエグ味が気になる1本てとこですかな。

しかし今回DVDのジャケットは最高に良いよね。


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Comments

「ローリングサンダー」、DVD化されてたんだ?知らなかったです。思わず食いついてコメントしてます。
うちもVHSを持ってるけど、DVDを買いなおします。
確かに筋には細かなツッコミどこが満載だけど、ぼくは「狂うべく男が、狂うべくして狂っていく話」って捉え方をしてるので、むしろ小さな破綻は、その狂いっぷり加減への味付けとして好意的に受け止めてます。っていうか、そーゆートコが出てくるたびに、なんか「ウハウハ」して見てしまいますなあ。ま、B級映画びいきな見方なんでしょうが。
それにしても、ホント、後半のトミーさんはいいですなあ。

どーもですー。
スコセッシとジョン・フリン。
デ・ニーロとディヴェイン。
ジョディー・フォスターとリンダ・ヘインズ。
脚本家が同じで、精神性や構造も似たような映画なのに、ちょっとした?それぞれの格の差の累積なのかずいぶんと違っちゃうっていう。面白いところです。
いや、どっちも良いっすよー。

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