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May 22, 2012

Dark Shadows ダーク・シャドウ

予告編とかCMからは現代に蘇ったヴァンパイアをネタにしたオフビートなコメディだと思わされるんだけど、見てみたらばそうでもない。
なんとも奇妙な映画で、そういやこれはティム・バートンだった。猿の惑星以来なので久しぶりだわ。
バートンと思えば納得の内容で、一般的な整合性みたいなのは放り出されているのもさもありなん。こんなヘンテコな映画を撮って許されるのも、デップと組んで製作もしてるからなのかしらん。

劇中の舞台は1970年代だけど、別に21世紀の現代に蘇ったって良いようなもんだから、これはオリジナルのTVシリーズの時代に近づけたってことなのかなぁ。率直に言って、見てる分にはざっくり現代に蘇ったヴァンパイアっていう認識でしかないので、そういえば70年代が舞台だったネ!みたいな膝を打つ感じで70年代というキーワードがそんなに効果的だったとも思えんで。
















一般的な整合性と言う意味で、観客として戸惑ってしまうのは、そもそも主人公たるデップの自業自得のドラマでしか無いという事にあって、エヴァ・グリーン扮する魔女のうらみつらみという動機がちゃんと腑に落ちてしまうっていう事だわ。
しかも、デップ復活に際してグリーンさんは未練たらたらで叶わぬ片思いでアタックしまくりなのさ。申し訳程度に魔女には心が無い的なエクスキューズが入るんだけど、そこの裏付けをほとんど描写してないので説得力が無いんです。前述の通り未練たらたらなもんでかなりかわいそうな役なの。
むしろヴァンパイアとして、フツーに大量殺戮ぶちかますデップの方が劇中の殺害人数多いんで、主人公なる感情移入がしにくい展開だったりするのです。普通の映画なら、そういうところはもう少し上手い事やって、主人公に感情移入させようとするもんだけど、妙な事に上手いエクスキューズはほとんど用意されてません。
バートン的なラストに明らかなように、これはバートン流ダークファンタジーの系譜なので、前述したような気持ち良くなるように整理されて、いろんな問題がきちんと回収されるようなフツーの映画では無いって意味では逆に納得の展開ではあるんだけど。

やや陰の薄い、本来のヒロイン枠のベラ・ヒースコートがいかにもバートン好み丸出しで、やっぱバートンは色々な意味で首尾一貫してるなー。

ところで元祖ヴァンパイアとの競演は面白かったよ。ネタとして。


余談
ファンタジーアクション大作に変貌?したかのようなスノーホワイトの予告をみたんだけども。
物語上本来美しいはずの女王をシャーリーズ・セロンてのはなかなかナイスだと思うんですけど、白雪姫の方はどう見てももっと良いキャスティングできたんぢゃねーの?ってゆー。
女王より王女が美しくないと全く説得力無い物語じゃーないですかー。セロンより上ってのはなかなかあれかもしれないですけど、それにしても差があり過ぎぢゃねいか。なんて。

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