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July 20, 2012

LifeforceとHenry Mancini

Lifeforceって何かと言えば、日本じゃ「スペースバンパイア」のほうが通りが良いんでしょうが、映画は見た事無くてもサントラファンにはおなじみの勇壮なテーマ曲はどこかで聴いた事のある向きも多いのでは。ジャンルムーヴィーの巨匠Tobe Hooperの85年監督作。

音楽はと言えば当時にも意外に思ったけど実はこれHenry Manciniによるもので、Manciniったらメロウかつソフィスティケートなスコアで鳴らしてる人だからさ。「ティファニーで朝食を」などAudrey Hepburnの主演作いくつかとか、ピンクパンサーシリーズとかね。日本じゃ刑事コロンボとして有名なあの曲もそう。
50年代のキャリア初期は有名どころも含めてSFとかホラーも手がけてるらしいので、長いキャリアのサントラ師としては当然幅広くやれる腕は持ってたんでしょうが。
でも売れっ子になってからは、やはりそういうイメージは無いんで85年の時点にいったいどういうルートでオファーがいって、そのオファーを受けたのかは謎である。ともあれここでちゃーんと堂々たるスコアを書くんだからたいしたものである。オファー関係なくアイデアあっためてたのかね。
しいてこじつければ中間部の弦によるロマンティックな部分はMancini調ではあるけれど。
とはいえ、だからと言ってその後のキャリアでコッチ系も頻繁にこなすようになったかというとやっぱりそうはなってないので、やっぱり異色の一本だし、いまやSF系コンピでは定番ではあるけれど、Manciniのベスト集としてコンパイルしようとすると明らかに浮く厄介な一本でもあるところ。要はMoon RiverとPink Pantherに混じってたら変だもん(実はそういうコンパイルもあるんだけども)。

で公開当時にテープに落とした音源はもってたけど、今となっちゃ回転数が合わなくてピッチがおかしな事になってんですな。
んで久しぶりに検索してみたら、iTunes Storeに来てるじゃないデスか。と言うのが本題。
全曲通して聴く場合は1曲目のテーマを最後にまわすか、最後にリプライズする聴き方のが収まりはいいです。巷には2枚組の完全盤もあるみたいだが、何でもフルスコアというほどのコレクターではないのでこっちで十分。
ちなみに映画本編は見に行ってはいるものの、なんだか妙ちきりんな話だなーみたいなぼんやりした記憶しか無い。ぶっちゃけそんなに面白くもない(はず)。だもんでやっぱりManciniのテーマ(あるいはマチルダ・メイ)に尽きる映画でござろう。

Lifeforce

Lifeforce (Original Motion Picture Soundtrack)

Lifeforce

ついでにManciniというと勿論数々の傑作スコアを書いてる事は言うまでもないんですが、「大陸横断超特急 Silver Streak」のテーマ曲なんかは代表作とは言えないんだろうけど列車を連想させるリズムが心地よい一品。だがこの傑作テーマは完全盤サントラでもマスター紛失かなんかでよりにもよってモノラル収録のみなのが残念無念。セルフカヴァーの音源はあるんだが、テンポが速すぎて原曲のゆったりした感じとは別物なのがねー。
あとはこれまたエアチェック音源が捨てられない一本として「料理長殿、ご用心 Who Is Killing the Great Chefs of Europe?」がありまして、聴いただけで映画の内容が連想出来るような気がする傑作テーマだが、こっちはデジタル化された正規盤は未だ無い風。

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