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December 04, 2012

ABWH Live at NEC

Anderson Bruford Wakeman HoweといえばYES南北朝時代とも言われるが、本家YESから当時脱退したJon Andersonが黄金期の旧メンバーをかき集めて本家以上のAnother YESを立ち上げたプロジェクト。
小生的には外タレライブとして見に行った対象として初だったりなんかして。というかYESへの入り口がABWH。今にして思えば、Howeのアコギ、Wakemanの切り込むようなシンセソロ、そして変拍子が目立つ訳ではないにせよやっぱり変則リズムなBrufordに狂喜乱舞したプログレファンは多かったに違いない。
しかし公式ライブ音源としてはよりにもよって収録時点でBassのTony Levinが病欠し、代打のJeff Berlinが参加したものしか無かったんです。もちろんJeff Berlinとて凄腕のBassistには違いない。なにしろBrufordのライブDVDなど見ると何とAllan Holdsworthをさしおいて主役に見えなくもないぐらい。なので結果としては貴重な参加音源となっている事も確かなんだが、Tony Levinはアルバムにも参加している上、日本公演を含むツアーにも参加していた以上公式ライブとして無かったのはなんとも歯がゆいものはあった訳だ。
そんなTony Levin参加による公式(だよな?)ライブ音源がツアーから20年以上!を経てようやくでてきまして、ABWH好きにはマストアイテムかと。いやー予約からもずいぶん待たされたけど、やっと来ましたよ。待てば海路の日和あり。ちなみにNECとはNational Exhibition Centreの事であるらしい。CenterじゃなくてCentreなのはイギリスだから。

Levinが入ってくるのは、冒頭のソロ連発コーナー後のLong Distance Aroundからだが、Jeff Berlinとは(もちろんSquireとも)ニュアンスの違うプレイぶりが堪能できまして満足満足。直後のHeart of SunriseをモチーフとしたBrufordのソロコーナーは、言うなればKing Crimson Disciplineリズム隊によるYESミュージックでもあって、参加はいわば金のためと公言していたBrufordではあったけど、なんだかんだでプレイはやりたい放題。特に2回目のデュエットはほぼKing Crimsonになってるのが笑える。しかも当時のBruford氏はと言えばまだまだシモンズ組み込みセットだったもんで出音が70年代のYES的ではない(といって無論90125YES的でもない)のが趣向になってンだわ。

結果論だがABWH+LevinというのはKing Crimsonのリズム隊でYESやってみましたという事でもあった訳だな。Jeff Berlinの場合は(バンドの方の)Brufordリズム隊によるYESでもあって、ようやく両方そろったと。
Levin音源が入手できたからというのもあるけどBerlin版は代打とはいえ、そこはさすがの腕前で存分に引き倒してるのがやっぱ凄ぇよなあ。

音質も一部乱れるところあるがおおむね良好。まあ公式ブートと思えば許容範囲内かな。曲クレジットはラスト3曲が間違ってます。
5. Order Of The Universe
6. Roundabout
7. Starship Trooper
となってますが、収録は何故か6.7.5.の順番。ライブでの演奏順はクレジット通りの5.6.7.じゃないかと思うんだがな。音聴くとStarship Trooperで歓声がフェードアウトしてあきらかに終わってます。Order Of The Universeは歓声のフェードイン/アウトで終わってるんでなんだかボーナストラックみたいになってる。
連続して聴くならガヤのつながり具合を邪魔しないという意味では、Heart Of The Sunriseの前にOrder Of 〜を入れるのが良いかも。

なんか売り切れちゃってますが。


Berlin参加ライブ音源。

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