イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 2日目
春はあけぼのならぬ、春はプログレ。
という訳でついに始まったイタロフェス最終楽章。
初日は泣く泣くあきらめて二日目から参戦。
まずはIl Rovescio della Medagliaから。舌を噛みそうな名前のためか略してRDM。
実質的にはリーダーのEnzo Vitaのみがオリジナルメンバーであるので、Vitaのソロプロジェクトみたいなものでしょうが一般的には3rdのContaminazioneが一番有名らしい。もちろん今回もそれの再現ライブの体。しかもどうやらここ日本じゃ、バンドに加えてStringセクションつけるという趣向。予想通りチッタじゃ毎度?おなじみTokyo Vielle ensembleのお姉様達(だけでは無かったが)でした。
んでその3rdアルバムだが、New TrollsやOsannaとのコラボでもオーケストラを導入しているLuis Bacalovとのコラボによるクラシカルロックの名盤という事になっていて、Bacalov三部作とも言われるわけだが、予習しては見たもののNTほどの衝撃は受けなかったのはこっちの感性が鈍ってるからか?なんて。
でも生で聴いたらこれがやっぱり良かったよ。
なにしろバンドが良かったもんで。リズム隊は演奏タイトだし、ヴォーカル/コーラスも上手いし。タイコのDaniele Pomoがメインヴォーカルとる場面も多かったんだけどエンタメ的見せ方も上手くて楽しい。
Vitaは黙々と?にらみきかせながら演奏。一人だけマイクも無くメンバーでは唯一ヴォーカルをとらない上に、ツインギターなので何やってるんだか実は良く分かんなかったりして。しかし時たまソロでスポットを浴びると、これがなかなか弾きまくるもんで全く持って現役な感じでございました。
終了時には笑顔も見せてたしね。
たっぷりやったように思ったけど意外に短くて演奏時間はおおむね1時間ぐらいかね。MCとかほぼ無かったんで持ちネタからすればそんなものか。
ちなみにBacalovというとこの界隈でも有名だが、やっぱりマカロニ界屈指の名主題歌Djangoを忘れちゃならんよね。というかNTとOsannaとのコラボも実はサントラじゃなかったか?RDMのみサントラがらみじゃないはずなので、Bacalov的には一番やりたかった事だったのかもなんて思ったりして。RDM側がどうだったかはさておき。
続いて昨年のドクターストップから1年。ついに登場のFormula 3。こちらもオリジナルメンバーは一人という事で実質そのAlberto Radiusのプロジェクトかね。元はDoorsスタイルのベースレストリオだが、今回はベースレスながらツインキーボード。まあIl Voloの楽曲やろうと思うと必要かもだ。
とはいえドラムセットもコンパクトだし、鍵盤の二人も二人並んで座りっぱなしなもんで動けるのがRadiusだけなので相対的にRDMがゴージャスだった分、些か地味にみえちゃいましたかねえ。
Radiusのギターとヴォーカルは、両方ヘタウマな感じが実に味であはあった。だみ声っつーんですかね、他の皆のイタリアンというかのびやかな節回しとはかなり違って強烈な個性。語りっぽいVoやると、おお本物だって感じ。
Gtもかなり弾きまくりますが、しいて言えば固めの音色とも相まってHowe系ですね。流麗さみたいなのよりも個性が勝つという。
ただPAバランスがあまり良くなかったか。ギターはともかく鍵盤は引っ込み過ぎていささか残念。第一部のRDMじゃキーボードが相当音出てたのになぁ。
これがお楽しみのIl Voloの楽曲の時にちょっと残念。せっかくのツインキーボードなのに、いまいちゴージャス感が足りないつーかねえ。原曲だとシンセストリングス(ソリーナかも)が隠し味なのが良いんだけど、そこの再現まではならんかった印象。
まあこのあたりはオフィシャルブートで実際のところどんだけ音が鳴ってたのかは確認したいところ。ちなみに最終日もAREAはオフィシャルブート対応になったみたい。Mauro PaganiはNGてか。出れば一番の貴重盤になりそうだったが。今回参戦叶わなかったMaxophoneとMuseo Rosenbachもなかなか良かったみたいなんでオフィシャルブートで補完するつもりでF3とあわせて3枚は予約。が、RDMも予想外に良かったもんで悩むところ。
今回マジでどんだけ散財だよ...
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