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September 21, 2013

エリジウム Elysium

「第9地区」(もう4年も前なのね)で衝撃を与えたニール・ブロムカンプの新作。
予告編では多少期待してましたがね。














使


「第9地区」ほどの衝撃は無かったが独特のセンスは健在で今後が楽しみではあるのよ。なんて上から目線すぎだが、期待値が高すぎたかね。

かいつまんで言うと伝説の車泥棒が余命わずかとなって忍者と戦うとかしながら革命を起こしちゃう話って事で良いでしょうか(やや?嘘)。ただし革命が真のハッピーエンドには繋がらない。というか、なんとなく良い話風に終わらせてるけど、これで劇中世界の問題解決じゃないだろうって。

いわゆるディストピア物になると思うが、そのディストピアと化した地球の描写は「第9地区」同様のテイストで手慣れたものである。
だいぶ予算も増えたか、マット・デイモン主演で助演に悪役初挑戦のジョディ・フォスターとビッグネーム揃えてます。でもこの達者な二人が直接対峙するシーンは無いに等しいんだよな。ちょっとだけあるけど会話が成立しないシーケンスなのでちょっともったいないかなーなんて。
「第9地区」じゃしがない小役人で主演(かつ演技自体初だったって本当かよ)だったシャルト・コープリーさんは凶悪なエージェント役でもはや堂々たる役者っぷり(途中退場かと思わせてからの復活が凄いです)。
一方でヴィジュアルイメージはいかにも日本のアニメ的なものを剽窃してるシーンもあってバカバカしさ満点(ほめてます)。ディストピアな雰囲気の中でなかなか笑わせてくれます。

ほとんど全編突っ込みどころみたいな話ではあるし、少々安直というか直球すぎな感じではあるけれども、エンターテインしつつテーマを語る体なのはやっぱり持ち味なんですかね。劇中キャラクターそれぞれどこにも正義が無い(みななにかしら大義はあれど劇中におけるルール破りしてるし)とかさ。

ビジュアルイメージ優先し過ぎで色々無茶してますが、にしてもタイトルロールのエリジウムの設定ってどうなってんでしょうか、あの程度の大きさで宇宙空間から直接アクセスできるスペースコロニーってアリなのか?絵的に面白いってだけのような気がしますが、小生が無知なだけなのかナ。
にしても地対空ならぬ地対宇宙ミサイル(しかもかなりのコンパクトタイプ)ってすげーな(笑)。設定上22世紀だから良いんだけど、あまりそういう風に思って見てないからさ。
あと登場人物が(たぶん)スペイン語と英語のチャンポンで話してる(だから英語の字幕も多いのだ)んだけど、この辺りも色々裏設定がありそうでやんすな。
劇中で見ててなんか変じゃね?と思った部分にはことごとく裏設定が用意されていそうなのだが、SF映画で一々説明するのも野暮ったい面はあるんで難しいところ。

そもそも前作「第9地区」の最大の突っ込みどころは物語の根幹に関わる「謎の液体」だったりするしな。

音楽は今回デビューらしいRyan Amon。


最近のよくある傾向、雰囲気重視つーかすなわち印象的なテーマは無い感じ。おじさん、やっぱりSF映画には印象的なテーマが欲しいんだけどなあ。

見る気は全くないけどキャプテンハーロックとかテーマモチーフは結構頑張ってんじゃん。


ついでに貼ってみたりして。

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