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November 29, 2015

007 SPECTRE スペクター

いやぁ、スペクターですよ。SPECTRE。

結果的に当代ボンドはデビューからずーっと続けて異色作ばかりだったんで、前作ラスト踏まえてここらで王道回帰ならんかなと思ってるところに次回作のタイトルが決まってからというもの、ついに真打投入ってか!みたいな期待感はあったんですよね。しかも悪役でクリストフ・ヴァルツ参加と聞いた日にゃ、すわブロフェルドか?みたいな。
特に前作のスカイフォールがシリアスっつーかなんか変に陰鬱でアートぽく仕上がってる間にミッション・トム・インポッシブルシリーズがかつての007的なエンタメ大作路線で妙にうまく行っちゃって、それはそれで良いんですけどやっぱ老舗のこっちもうまいことアップデートしてほしいわけでね。

















相変わらず劇が始まるとしばらくはボンドのKGB面が気になっちゃいますが(笑)、終わってみれば当代ボンドサーガ完結編てな感じでしたかね。あちこち行ったけど無理矢理一本の線にしてみました的な。多分全部続けて見るとさすがに無理がありそうだが、QUANTUMも忘れてないよ的なエクスキューズ(笑)もありで。
にしてもアヴァンタイトルのロケすげーな。金かかってる感はハンパねーっす。

監督は前作から引き続きですが、今回はかなり王道回帰を意識したようでやれば出来るじゃねえかと。それにしてもミッション・トム・インポッシブルでも毎回内紛騒ぎやってますが、こっちもMI6の解散詐欺で芸が無いねえ。
予告を見た時点じゃクリストフ・ヴァルツとボンドには何やら因縁浅からぬ雰囲気で実は家族とかいう設定は、世界観が矮小化しそうで嫌だなあなーんて思ったりもしてましたけど、まんまその通りだったな。もちろんヴァルツさんは安定の貫禄でやっぱりブロフェルドだったよ。
つまり今回からボンドとブロフェルドは(義理とはいえ)兄弟っていう事になりました。あちゃあ。そーいや今作のメインヒロインのレア・セドゥ嬢はミッション・トム・インポッシブル(シツコイ)にも出てましてそっちも(むしろそっちが?)良かったよね。

最後の対決はMが動ける人になったもんで、Mも現場で頑張ってくれて楽しいですな。初期「太陽にほえろ!」でボスが現場でてる感じって例えが古いのは仕方無いのよ。ヲヂさんだから。

Qとの漫才はすでに鉄板になっていて楽しい。

なんやかんや、最後に現代風味ボンドで薄味ではあるものの王道路線をやってみたという意味では良かったんじゃないですかね。例えば次回からボンド役入れ替わっても心置きなくっていう出来ではあったかと。

でもやっぱり物足りないのはここ数作共通の傾向なんだけど、その作品を代表するようなアクションシーケンスが弱いってことかしらね。派手に物壊せば良いってもんじゃなくてさ。そこに至る工夫が欲しいのよ。そうきたか!みたいなアイデアあっての007じゃないですか。
冒頭のヘリアクション一つにしてからが、スタントのアイデアはユアアイズオンリーの方が上だし、そこも今やトムにお株奪われてるんだよなー。
ムーンレイカーなんて駄作呼ばわりされる事も多いけど、アヴァンタイトルのアクションの秀逸さだけで言えばトップクラスだと思うよ。
どう考えても無理な危機的状況→JBのテーマがかかって逆転を暗示→JBのテーマサビとともにまさかの大逆転。
これが欲しいんだよなー。

あと過去作へのオマージュ的なシーンは結構散見できるのですが、ニヤリとするよりなんだか同人誌的というか、もっとやることあんだろうと思っちゃったのは秘密です。

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