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July 2016

July 30, 2016

シン・ゴジラ

とにかくタイトルとスタッフが発表された時点から、なんでもシンつけりゃいいってもんじゃなかろうにと、エヴァ臭が強すぎて、ゴジラの私物化甚だしいなあという感が強かったわけですがね。
でもまあこれで企画通してしまった以上は、東宝も好きにしていただいて結構という思い切りはあったんでしょうね。






仕方無く(笑)








以下思いつくまま。

結論先に書いちゃうと、かなり面白かった。ゴジラ映画のマスターピース誕生と言っても良いかもしれない。
少なくとも今後はこれが基準となるだろうし、有り体に言ってギャレス・エドワーズ版よりはるかに面白いことは間違いない。
やはり怪獣映画は国産に限りますなあ。前も書いたけど昼間のシーンが多いのも好感高し。なぜかパシリムもギャレス版も夜ばかりなのが不満の一つでね。
にしても狂言師の野村萬斎にゴジラ役(モーションキャプチャー)を当てるなど、見たての美学を分かってるよな。ここが洋物では出来ない侘び寂びや外連の世界。
いわゆる特撮(昨今はVFXて言うんですかね)もハリウッド製と比べたら随分なクサされようですが、誤解を恐れずに言えば円谷特撮で育った我々おじさん達は見たてに慣れているので、全然問題無い水準ですよ。

出発点として当然意識しているだろう、怪獣出現シミュ映画の元祖的な平成ガメラ第1作の低予算でも観せたい絵はわかるよ!こっちで補完して見たてるよ!みたいな時代に比べりゃあなたねえ。

ただまあ総じてエヴァなんだよな。

これはもう庵野秀明を担ぎ出した時点で、わかりきってたことでもうしょーが無いっつーか。音楽も鷺巣詩郎で例のアレ(人によってはなんでここで「ほこxたて」?とか思うんでしょうか)やっちゃってますから。なんちゅうかクリシェだよね。
あえて言うとそれ込みで、このぐらいの水準はできるだろうという予想が良い方に転んだって感じでした。先にあげた平成ガメラ1作目を観たときの興奮に近いものがあったかな。ようやく本家本元で溜飲を下げることができたといいますかね。

今回総監督が庵野秀明、監督が樋口真嗣ということでお互いがどこまで何を演出していたのかさっぱりわからないんですけど、少なくとも樋口真嗣だけでは本編は相当ドイヒーになったことは過去の例からして間違い無いので、うまく役割を補完できたんでしょうねえ。
市川実日子のラストの笑顔とか樋口じゃできまいて(もっともこれ綾波じゃねーかって話見て、確かにそうだと思ったけど。まあ宮崎駿も然りで映画作家というものは同じ話を繰り返し繰り返し偏執的にやるものなのです)。それでももう少し気を使えばもっとできたと思うけど。ワザとやってるのかもだが本多猪四郎ならもっと観客の腑に落ちるようなカットを入れるんでしょうが。例えば凝固剤がなぜ効くのかをサンプル使ってこれならいける!みたいなカットは普通は入れるよな。SFのお約束として。

ところで初上陸設定のゴジラって国産では初代以来でしょうかね。平成シリーズは全部は見てないから知らないけど。以外と目からウロコな設定ではありまして、その手があったかと。

国産怪獣ですから、通常兵器はほぼ効かない無双ぶりはお約束。日米安保絡めて米軍参加(昔こんなヨタ話をしてたことを思い出しましたが)も画期的。
もちろん火も吐くのですが、被害は相当なものでお子様にはトラウマものではないでしょうか。もう悪役というか完全にヤバいゴジラです。劇中ではちらりと単性生殖とか有翼化の可能性も示唆されてましたが、そこまで行ってたらデビルマンというかアルマゲドンだってば。というか最後人類滅亡というプロットも絶対検討したよなこれ。
それやってたらカルト化だよなあ。
やっぱりあれですかね、核攻撃食らってもやられないどころか、さらに進化して…有翼化…「でっびーる!」って感じですかね。
それはそれで見てみたいようなそうでもないような。


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