映画・テレビ

June 28, 2020

ランボー ラスト・ブラッド RAMBO: LAST BLOOD

映画館が営業再開になったこともあり、そういうことならと早速の一本。
前作が2008年だったので、すでに10年以上前。なんかついこの前みたいに思えるのが嫌ねえ。歳取ると時間経過が早いのなんの。
前作はなんちゅうかランボーのフォーマットを借りた一大残酷絵巻でして、しかしながらそこがある意味画期的でもあり、ヒロイズムをいわば相対化して見せた一作。

で、その前作のラスト、いい感じに終幕を迎えてそれを引き継いだ前半は、ランボーらしからぬ平和な一コマ。冒頭のエピソードはなんか浮いてる感じもあったけど、本国版ではカットだとか。確かになくても話は成立するもんな。

おそらく最終作の今作(FISRT BLOODに対する対比としても)だが、実になんというかひたすら哀しい話。皆不幸で鬱であります。
特に主人公たるランボーの哀しいことと言ったらありません。
今回もランボー自身は何も悪くないけど、育ての親の言うこと聞かない娘っ子は半ば自業自得…にしても不幸すぎるけど。結果ランボーも不幸。まあ脚本はスタローン自らも手掛けてんだけど。
全てはクライマックス戦に持ち込むが故なのは明白とは言えストーリーテリング的にはいくつか?な部分はあるのもちと作品としては弱いか。
で、そのクライマックス戦だが、所詮メキシコマフィア程度では最強ワンマンアーミーが手ぐすね引いて待っているホームゲームでは勝負になるわけもなく、ひたすら蹂躙されるがまま。完全にスプラッターホラー状態。殺人鬼ランボーのワンサイドゲーム。今回もR15ということで、そこは覚悟して観に行ったけれどもそこはビンゴでした。

で、何が怖いって平和な冒頭からランボーの不穏ぶりですよ。何があるでもないのに住居の敷地内に地下道を張り巡らして、普段はそこで過ごしてるという病みっぷり。
最終的にそこにトラップを偏執的に仕掛けて迎え撃つ段取りなんて、用意周到ぶりが復讐という感情を超えてヤバすぎて、感情移入し難いもんね。

最近アマゾンプライムでラストスタンドとかボーダーライン観たばかりなので、メキシコやベーみたいになちゃうのは仕方ないが、それも故か非難もあるみたいです。実際のところどうなんですかねえ。

 

April 16, 2020

パンデミックな映画

「復活の日」やら「感染列島」やらがAmazon Prime Videoのトップ部分に表示されててなんだかな。
COVID-19が実は人工的なものではないかみたいなヨタ話?もあったりしてねえ。
真贋はさておきこの現実を前にすると、どうも生物兵器というものは実際にはかなり使い難いものではないかと思えるのでやめたほうが良さげ。
そもそもウィルスに敵味方を区別することは出来ないので、無差別にやられてしまいそう。それを避けるためには事前にワクチンを開発して自陣営にもれなく投与しておかねばならない。
それが完成する前に万が一漏れてしまったら、ただのパンデミック。
しかも一旦放たれたら、突然変異してワクチンが効かない新種が生まれる可能性もある。どう考えてもロクなもんじゃない。

ところでこの手のジャンルで好きなのはMichel Crichtonのデビュー作でもある「アンドロメダ病原体」(映画の邦題では「アンドロメダ…」)ですかね。
作品の出来もさる事ながら、創作なのにあまりにも本当らしいことで信じている人も多い気がする”オッドマン仮説”は作品以上に知られているような気がします。
これ実際に有効な気もするもんな。Gil Melleによる前衛的なスコアも効果的。

あとはやっぱり「カサンドラ・クロス」か。いかにも70年代映画な身も蓋もないラストにTV初見時に唖然としたもんです。こちらはJerry Goldsmithによるスコアだが、巨匠充実の70年代を飾る一本。

 

April 11, 2020

大林宣彦

もはや毎度の枕話だが昔は熱心な観客だったが、最近は新作を追いかける事もなく(というかそもそも映画を見る本数が激減しているので)なってはいた。癌宣告報道もあったし、いつのタイミングでも不思議ではなかったとは言え新作もコンスタントに発表していたもんで、やはりニュースで見たら思わず声が出てしまいました。

あまりにも独特なセンスはしばしば観客置いてきぼり。典型例は「ねらわれた学園」なのは概ね皆同意なのではなかろうか。今見ると出演者とかいろいろある意味味わい深いような気はしますが。でもこんな映像他に誰が作れる?という意味で映像作家としては当時から天才と思ってます。

わりと抑え目の作品でも何かしらノイズ(映像だけとは限らない。いきなり主題歌歌ってみたりとかな)が入るのはだんだん楽しみになってくるのよ。他にもやらかし事例では原作が傑作中の傑作な「漂流教室」なんかも半ば嫌〜な予感しつつ見にいってみたらやっぱり「大林映画」でしかなくて「仕方ねえなァ(苦笑)」みたいな。

いわゆる尾道三部作では、圧倒的に「転校生」派でして、試写会で初見後も公開時少女隊のプロモのような予告編に何度も付き合ったもんです。当時の観客にしかわからない話ですが。

なぜか「時をかける少女」も試写会が初見でそりゃまあ原田知世にはある意味圧倒された(松任谷正隆のスコア(「ある日どこかで」インスパイア)も良し)けど、その主役の魅力にごまかされているがこれは完全に「鬱映画」なのであんまり見返す気にはなれなかったりして。

「廃市」上映の際に紀伊國屋ホールでしたかねえ、監督お越しでサインいただいたのは思い出ですね。

 

 

March 20, 2020

正直飽きてきたので大都会(なんのこっちゃ)

TVつけててもコロナコロナでまあいい加減食傷気味。昨日と今日でそこまで状況変わりゃしないのに。
妻も娘もいないそんな昼間に撮り溜めてもなかなか見る機会もないCATVの録画を消化するかと大都会PART2をチョイス。
今じゃ再放送どころかそもそもこんなドラマ作れないよね。
このぐらいは昔は当たり前だったけど、まあバイオレンスだわ。だいぶ世の中ぬるくなったと実感しますな。
いやあこれが夕方に再放送されてたって良い時代だったなぁなんて。
ちなみに当時渡哲也36歳、松田優作28歳、石原裕次郎43歳前後。
よくよく見ると確かに渡哲也とか、若いっちゃそうなんだけどこっちゃ良くも悪くもあんな貫禄ありませんや。

December 22, 2019

The Rise of Skywalker スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

新三部作の完結篇。
どうせこんな文章誰も見てないから、



















毀誉褒貶の激しかったEp.8を受けて、すったもんだのあげくEp.7のJJが監督再登板。
その時点である程度予想はできたが、前作をほぼ無かったことにすると言う任務込みで(笑)手堅くまとめてきました。

一言で言うと「こう言うので良いんだよ」と言う感じ。予定調和ではあるものの、ジャンプ的エンタメ路線でストレス無く楽しめたので全くOK。やはりJJは接待上手よの。

おそらくこれは評論家受けは悪いのでしょうが、制作側がこちらに舵をきらざるを得なくなったほどに、前作が毀誉褒貶とはいいながらも観客筋には不評だったと言う判断だった訳で。
逆に前作は評論家筋には割と受けてるようでありますが、そもそもスター・ウォーズなんてそんな評論家筋が捲し立てるようなご立派な映画じゃないところから始まってるんだからさ。その原点を思えばあーたねえ。
いわゆる第1作(Ep.4な)の凄さというのは、詰まるところそのデザインワークの斬新さに尽きるのである。
Ralph McQuarrieのコンセプトデザインは言うに及ばず、それを具現化した特撮。Ben Burttのサウンドデザインもまた然り。
それがなければ歴史作ってないですから。演出だってウマかねえし極論脚本なんか論外じゃないすか(笑)。だからEp.9のストーリーに斬新さが無いと言う批判は的外れに思えるのよね。
いや実際その通りではあるのだけど、んじゃひたすらイライラがつのるだけのEp.8はどうなんよっつー話で。
小生の前作評価は書いたとおりでほぼ変わりません。その後の情報でどうもライアン・ジョンソンに結構任されていたらしいので、全てが彼の責任と言っても過言ではないみたいですが(笑)。強いて言えば目指した方向性は理解できなくもないんですよ、評論家風に言うと。
でも方向性云々以前に脚本がダメダメと言う致命的弱点は擁護できません。楽しくないし、つまらない。やたら長尺なくせに無駄なシーケンスばかりで、カタルシスのある展開もなく。
そこはかとなく匂うアート志向見たいのもノれないの。
まあストーリーがほぼ進まないも同然だったので、今作で無かった事にできたと言う利点はあった訳だが(笑)。
極端に言えばこれEp.7の後Ep.8カットしてEp.9見てもそんなに困らない気がするもんな。
# 最近の007シリーズと同じでエンタメに辛気臭いアート志向持ち込むのは勘弁して欲しいと思う訳で。やるには相当な手腕が必要なんだから。

今作においてもクライマックスにおけるレジスタンスに作戦らしい作戦はないし、ほぼ玉砕に近いと言う意味では前作と大差は実はなかったりする。が、前作はほぼ内輪揉めからのガチ玉砕、今作は希望を信じようぜと言うスタンスの違いからの援軍出現なんて、ページめくるまでも無い王道の展開だけどやはりカタルシスはあるものね。

とは言えクライマックスの宇宙戦(これについてはローグワンが圧倒的)がもう一つ工夫が無いとか最後の最後はうまくまとめたつもりがちょっともやっとするとか、色々あるけど全体としてはとにかくEp.8を無かった事にするプロセスがいちばん面白かったりして。

 

 

 

 

 

 

September 08, 2019

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

特別にタランティーノファンというわけではない。自慢じゃないが名前を売ったレザボア・ドッグスもパルプフィクションも見てないしさ。
ジャッキー・ブラウンは前売り買ったのに、スケジュール合わず見られずみたいな。
とはいえ見た作品については基本的に楽しませてもらっているのも確かではある。
 
んで、今作だ。
予告編の段階でシャロン・テートが登場した時点で俄然興味を引かれたわけだが、架空の登場人物を主人公にどんな作品に仕上げるのやら、と。
 














 
しかも劇中で描かれるのはたった3日の出来事だとか。
 
しかし実際には最初の2日と最後の1日は非連続であり、間の出来事も描かれないわけではない。
なんというか実に不思議な味わいの映画でして、ある意味当時のハリウッドの数日間を二人の主人公を軸に切り取った中に、例の事件を織り込むことで見てるこっちは勝手にサスペンスが盛り上がるわけである。
ちなみに主にサスペンス担当はピット。日常担当はディカプリオか。
 
スティーヴ・マックイーンやらブルース・リーが出てきたり、なんだかジョディ・フォスターを彷彿させるような子役が出てきたりと脈絡はないがこれはこれでじゅうぶん楽しい。マカロニ出演がセルジオ・レオーネじゃなくてセルジオ・コルブッチってあたりもニヤリとさせられる。
ところで台詞飛んだ後のディカプリオのキレ芸はアドリブなんだそうな。すげーな。なんつーかディカプリオはもはやディカプリオという芸を確立してますなぁ。
そしてマンソン一家と対峙してもある意味安心感しかないブラピ。なんつったってブルース・リーとタイマンはって負けてないからね。これが実は伏線でもあったのだが。
 
なんやかんやあって運命の3日目を迎えて、日常描写が一々嫌な感じに(子供部屋を案内するくだりな!)サスペンスが高まりまくったその挙句のクライマックスに私はタイトルの真の意味を知るのである。
またやりやがったなタランティーノ!そうだよタランティーノは前にもやってるもんな!
痛快でありながら悲しくもあるおとぎ話であった。
 
しかーし。これ事件の事をカケラも知らない人はどう見るんでしょうか。
それが気になるー。

もしかしてバイオレントなコメディ?しかも話がなんだかぼんやりしてる?みたいな。
体裁上、一応ヒロインはマーゴット・ロビー演ずるシャロン・テートであるはずだが、主人公2人とは基本的に絡まず登場シーンは独立したエピソードでしかないと言う、普通の映画の文法上からは逸脱している構造だし、なんだったのこの人?みたいに見えてしまうよね。
 
ちなみに本国ではR指定のこの映画、日本ではゆるーくPG12。内容的にはR15+でもいいような気もしますがな...
 

August 17, 2019

機動戦士ガンダム シネマコンサート

本当にサントラファンには良い世の中になったもので、単なる劇伴を東京フィルがコンサートプログラムとしてオペラシティでやったりするわけです。これはまあ毎度思うのはプロヂュース世代が我々世代になったのが何気に大きいと思っているのだが、要するに、「自分が聴きたい=ニーズがある」というのを建前に金を引っ張ってこられるって事なんですな。

で、ガンダムだ。編曲・指揮は服部隆之で劇場版第1作のシネマコンサートがあるというので、08/16夜に急遽参戦。

以前渡辺岳夫作品集のコンサートがあり、その時にガンダム関係も演奏しているはずだが、それは行かなかったので、今回ガンダムだけとはいえオケのグレードも上がって勝手に補完気分であります。もっともガンダムは作編曲のコンビとしては長い松山祐士との共作で、実は主要楽曲がおそらくは松山作だったりしているので純粋にナベタケ節とは言い難い?のが難しいところ。まあ作曲界の藤子不二雄と思えばってか。

08/17は昼夜の2回公演だそうだが違いは終演後のトークショー。

816日(金)富野由悠季

817日(土) 福田己津央(ごめんね知りません)

817日(土) 水島精二(ごめんねわかりません)

こうなると金曜一択になってしまうのは1st世代だから。

どうせなら御ン大の身も蓋もないであろうトークを聞いてみるかと。

コンサートとしては第1作が一番良い選択なのは、第1作だからという以上にいわゆるガンダムを代表する楽曲が流れるのは第1作だけだからなのよね。TVシリーズ総ざらえ的に。

PARTⅡ&Ⅲは劇場用新曲主体となっていったのは映画音楽的にはOKだが、反面それだけ取り出しても相対的には馴染みの薄い楽曲群になってしまうのだ。

交響詩という前例はあるものの、実際の演奏はおそらくTV/劇場版のオリジナルをはるかに超えた大編成(特に弦の数)のはずで大迫力&音量ゆえ、時に劇中台詞は聞き取れなくなりますがサントラ者としては全然OK

そしてエンディングの砂の十字架はどうするのかと思っていたら、おそらくはマルチからボーカル引っ張って、バックをフルオケという趣向でした。しかもオリジナルはフェードアウトするところを生演奏ゆえに服部隆之らしいエンディング付き。これは良かった。

しかしそれなりに長い映画本編に加えてトークショーありって19:00開演はともかく終演何時だよみたいに思っていたら、本編も途中休憩入るわで結局22:00ぐらいか。

その本編終了後のトークショーはサプライズで森口博子も御大と手ェつないで登場。助平爺ィめ!。50代とはいえ御大から見りゃ小娘同然ですから。

40年前のつぎはぎ映画なんて見てられない」と自虐は旺盛でしたが、観客へは感謝に徹して悪態なかったのは若干残念(笑)。しかし見事に観客層に若者が少ないのであった。トークショーで興味深かったのは編曲担当の服部隆之曰く、楽曲中で聞かれる特徴的なシンセはかの松武秀樹の手によるものだとか。色んな仕事あったんですなー。そういう話もっとくれ。

 

June 02, 2019

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2017年にキングコングを挿んでいるとはいえ5年ぶりの続編。MCUに比べるとユニバースとはいえ公開間隔が長いのは否めない。MCUが例外的過ぎるのだが。

東宝怪獣ゴジラ以外も登場でさながらハリウッド版三大怪獣 地球最大の決戦。

前作の金はかかっているはずなのにややビンボー臭い(つまり見せ場が少ない)のに比べりゃだいぶバトルも増えて結構ですが、やっぱり画面が暗いという弱点は払拭されず。

編集がまずいのか、殺陣が上手く無いのかバトルも見難い。ただガチンコやってるだけで、バトルシーンの面白さのようなものはあまり感じられません。総じて映画としてのノリは今ひとつで、面白いかどうかでいってしまえば「普通」。厳し目にいえば「凡作」か。

今やシン・ゴジラというハードルが存在する以上、派手な映像化というだけでは満足できない、やはり映画はノリが良いかどうかなのだ。シン・ゴジラの映画としてのノリの良さは異常なレベルで、よくできた楽曲をいっきに聴いてしまうような心地よさがあるのだが。

どうしてもハリウッドエンタメ映画は個人の物語に落とし込もうとするのだが、そこが毎度ノイズにしかならないのが難しいところ。シン・ゴジラのような物語は書けないのだ。

例えば今回でいえばかーちゃんテロリスト化とか、これ無くても良い話だよね?フィンウェイパークで娘がやってる事も、娘一人にやらせなくても話は書けるよな?全部モナーク内部で粛々とやれば余計なノイズなくもっとコンパクトな話にできるわけじゃん。

あと突っ込むのは野暮とも思うが、ケン・ワタナベに特攻させんでも...とか。

一方で映画には圧倒的なビジュアルやサウンドも不可欠だが、まあ根本的に全体がパンパンに過ぎるゴジラがどうも好きになれないのもね。あとキングギドラはやっぱり鳴き声が大事。あの音じゃないだけで全くギドラ感が無くなるというのは、こっちの刷り込みが強すぎて違和感しかなかったな。

主題歌がBlue Öyster Cult(正確にはそのカヴァーだが)とは、その手があったかと。

今回の音楽Bear McCreary は前作Alexandre Desplat と異なり、オリジナルモチーフを生かしたある意味手堅い仕事。伊福部&古関メロディがハリウッド大作で堂々正調オケが流れたと思うと感慨深い。伊福部はReady Player Oneでもモチーフは使ってたけどあちらはメカゴジラだし、今回はいわゆるゴジラのテーマも使用と。

ちなみにチャン・チーの双子設定は見ている間理解不能でした。急に場面変わってただ混乱しただけとゆー(笑)。

ラドンVSモスラというカードは珍しいのでは。しかしラドン、最後笑わせにかかってるよな。ムトーさんも前作のヒールだったとは思えない小物になってしまって。

ちなみに板野義光と中島春雄に捧げられておりましたが、中島春雄さんの厚遇ぶりは熱いものが。

4大怪獣はそれぞれキャストクレジットがあって面白いです。Himself or Herselfな。

放射能設定が謎すぎなのはもう突っ込みません。

次回はvsキングコングらしいが、まともにやりあえるとは思えないので、どうコングを強化するのかね。

 

November 21, 2018

ボヘミアン・ラプソディー

言わずと知れたQueen、というかFreddie Mercuryの評伝映画。
どうやらなかなかの絶賛公開中らしいです。

Rock聴きのはしくれとしてもちろん聴いてはいるが、リアルタイム世代でありながらFreddie存命中は実はフラッシュゴードンが最初の認識、というのはサントラファンあるある?である。
だいぶ後プログレに狂う訳だが、となればプログレ耳にも充分に引っかかる楽曲群を持つQueen であるからして、無論嗜みの一つ。
ではあるが、前にも書いた通り全アルバムを網羅するほどでは無いぐらいな。初期は網羅しつつ、後期はGreatest Hits II+Innuendoてな感じ(没後のMade In Heavenは別として)。

んで映画だが、バンドのサクセスストーリーとその裏で進行する悲劇、そして訪れるクライマックス…というじつに真っ当に王道の作り。
だがそれが良い。

良くある作り話のようだが、脚色や想像はあるにせよBased on a True Storyなんだからその意味では骨子としてはイチャモンのつけようが無いわけで。
骨子、というのは散々言われているように、史実とは異なる時系列ではある故だが、しかしそここはあえての作り。何しろ製作陣にBrian MayとRoger Taylorが名を連ねているので、史実とは違うがある意味公認。時系列は違うけど、事実上もしくは精神性においてはまるっきりの嘘ではないよぐらいな感じで捉えても良いのではないか。

何と言ってもクライマックスのライブエイドの完成度よ。ここは歌詞が訳されることで、史実とは違う故のその歌詞と心情のシンクロたるや、ライブ再現という名のロックミュージカル。日本限定かもしれないけど訳詞がまた良い具合に訳されているのが効果的なんじゃないかしらん。ミュージカルも好んでいたであろうFreddieも満足しているのでは。
実際のライブエイド見ればなんて声もあるようだが、前述の通りドラマ的に演出されたこちらはこちらとして観るべき。流れ的にカットしたと思しきCrazy Little Thing Called Loveとか、逆にあっても良いけど劇中で曲がかぶるのであえてカットしたWe Will Rock You、逆に最後にここで使うためにWe are The Championsを途中で見せなかったとか編集の妙ですわ。
実はフルバージョンで撮影しているらしいんですが、これはソフト化の際にボーナス映像であるかもね。

エンドロールのThe Show Must Go Onなんてベタ過ぎな選曲だけど、じゃあ他になにがある?
この名曲故に退屈になりがちなエンドロールも堪能できちゃうよ。

それにしてもあらためて良い曲が多いと感心。今さらながら偉大なバンドであると痛感。
鑑賞後にサントラ(おなじみ20th Century Foxファンファーレ by Queenも収録)は勿論、未入手だったオリジナルアルバムもiTunes Musicで確保したのはいうまでもないのであった。
こりゃ何度目かのQueenブームが来てしまってもおかしくないですぜ。

バンドメンバーは皆激似であったが、実はいちばん似てないのがFreddieだったかも。なんて。

October 27, 2018

Claudio SImonetti’s GOBLIN & Dawn of the Dead

昨年に引き続き(ということは3年連続で)秋の川崎にClaudio SImonetti’s GOBLINがまたも来日。ハロウィーンにかこつけてか、クラブチッタ秋のホラー祭りとでも言いますか。
目玉はなんつっても映画本編を上映しながらのシンクロ生演奏ってことでして初回がサスペリア(参戦できず)、2度目となる昨年がサスペリアPart2、そして今年はゾンビであります。
Dario ArgentoとGeorge A. Romeroが絡んでバージョンがいろいろある本作ですが、今回は本邦初上映となるイタリア語吹き替え版だそうな。
この企画となると例によってGoblinファンのみならず、どこからともなく(笑)映画ファンも湧いて出てくるので会場は満員御礼の大盛況。

 

ゾンビはその昔にWOWOWだったかで1度見た記憶はあるのだが、なんだか意外とのんびりした(牧歌的と言ってもいい)映画だなぁという印象だった。いわゆるGoblinサウンドは全く記憶にないので、本家Romero版だったのではなかろうか。
だもんでArgento監修による音楽Goblinのバージョンは多分初見。冒頭から重厚なメインテーマが流れ、程なく変拍子も強烈なゾンビのテーマが景気良く披露。昨年同様の爆音公演でセリフが聞き取れないほどですが、字幕あるし目当てはむしろサウンドなのでこれでいいのだ。
映画本編は音楽は別でも印象はあんまり変わりませんで、ゾンビがゆっくりした動きだしやっぱりどこかのんびりした作風。妊娠しているはずのヒロインが喫煙者だし酒も飲むなんてのは時代の違いを感じますねえ。あれだけ荒廃した世界でなぜショッピングセンターの通電が正常なのかは突っ込みどころではありますが、そこは作劇優先てことで。

 

ところで17:00ライブ開始、20:30ごろ終了とのアナウンスだったので、若干遅れて始まった映画本編だけで2時間あるわけで、30分休憩後のヒット?ライブショウは1時間ぐらいのはず…だったのだが。予定がそもそも間違っていたのかなんだか実際は結局フルセットライブで終了は21:30も過ぎていたのは嬉しい誤算。
そもそも第二部の売りはオリジナルアルバムRollerの全曲披露だったので、これだけで40分はかかる。他の曲の披露はいかにも時間が無い、のだが皆大好きサスペリアPart2のメドレーを延々やり出したあたりで、まだアンコール前なんですけど…てな具合。

 

前回トリオ編成だったバンドには今回は専任ベーシストが参加しまして(演奏そのものは映像同期の制約か4人編成となってもあんまりバンドの自由度が高まった感じは受けなかったのはあるんですが)見た目にはそのCecilia Nappo嬢(もしくは女史)がステージの真ん中でバンドの華として大活躍。

 

映画シンクロとしては、今回までの3本で大物カルト作は出尽くしたし、今回で打ち止めかもしれないがバンドとしては「マークの幻想の旅」全曲披露とかはありじゃないでしょうか。

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